畳下床板張替えで安心の和室へ

このたびは、畳下床板張替えで安心の和室へ~6畳間の床下補強と襖・畳の再生施工~

を閲覧いただきありがとうございます。

«堺市のふすま屋さん» 現場:堺市中区辻之

ご家族の集まる和室を、安心できる空間に

今回は6畳の和室にて畳下の床張替え・畳の新調・襖の張替えをご依頼いただきました。

施工先は長男様のご実家。法事やご親族が集まる折に備えて、和室のみを快適に整えたいとのご希望でした。


畳下の床が浮いている状態に|合板・束柱・根太からの修繕

「畳の上を歩くと、沈み込むような感覚がある」とのご相談を受け、

床を確認すると、畳下の板全体が経年劣化でベコベコの状態でした。

畳下床板張替え前の画像
畳下床板張替え調査の画像
畳下床板張替え大引と根太の画像

さらに詳しく調査すると、

  • 束柱(+束石)が3箇所のみで、床が全体的に浮いたような不安定な状態。
  • 既存の束柱も傷んでおり、補修が必要。
  • 補強のため、束柱+束石を8箇所新設。
  • 荒板(合板)はすべて湿気を吸ってミルフィーユ状(=剥離)になり、釘も錆びた状態。
  • バールでも剥がれないため、丸鋸で細かくカットしながら撤去。
  • 交換したベニヤ材は12mm厚の合板を使用。ジョイント部には気密防水テープを施工
  • 床下構造は、大引きが3本・その間に根太が横方向に8本
  • 一部、根太も重要箇所に新設し、強度を補いました。

できるだけコストを抑えたいというご希望もあり、

必要最小限の施工に留めつつ、耐久性を確保する補強工事を行いました。

畳床下構造https://copilot.microsoft.com/chats/uoPcFwsDG9cye6xM22PFA

畳下床板張替え合板撤去の画像
畳下床板張替え中の画像
畳下床板張替え根太新設加工中の画像

畳下床板張替え後の画像1
畳下床板張替え後の画像2
畳下床板張替え後の画像3

【気密防水テープとは】

合板の継ぎ目には気密防水テープを貼り、湿気の侵入を防ぎました。
これは建築現場でも使用される、気密性・防水性を確保するための専用テープで、
継ぎ目からの湿気・空気の侵入を防ぐことで、床材の劣化を軽減し、断熱性や耐久性を高める効果があります。


畳新調|分譲マンション仕様+焦茶の畳縁で引き締まった印象に

下地を整えた後は、新しい畳を一から製作

使用した畳表(ゴザ)は、分譲マンションでも用いられるグレードのしっかりしたものを選定。

畳縁は、襖紙の雰囲気に合わせて焦茶系の落ち着いた色味をセレクトしました。

畳下床板張替え後新調畳敷き込み中の画像1
新調畳敷き込み中の画像2
畳施工後の画像


襖張替え|タバコのヤニ・匂いの除去と下地からの施工

押入れ(2枚)・天袋(2枚)の襖は、長年の使用により、

  • 縁が黄ばみ、雑巾で何度も拭かなければならない状態
  • 襖紙には生活臭やタバコのヤニなどの匂いが染みついている
  • 引手も中古ですがサービスで交換。(の色も茶から黒に)

襖紙はすべて剥がし、下地からきっちりと整えたうえで新しい襖紙を施工しています。

襖引取前の画像
襖施工前の画像

引手交換の画像


戸襖の再生|塗装・分解洗浄で清潔な仕上がりに

戸襖は中抜きタイプで、ガラスの入った構造でしたが、

  • 縁の黄ばみが目立ち、拭き取り後に塗装をやり直し
  • ガラス部分も汚れが激しく、一度分解して洗浄

襖紙に関しては下地処理は念入りに行ったものの、

経年による着色や匂いの残留も考慮し、濃いめの襖紙をご提案・施工しました。

戸襖ガラス洗い前の画像1
戸襖ガラス洗い後の画像1

戸襖ガラス洗い前の画像2
戸襖ガラス洗い中の画像
戸襖ガラス洗い後の画像2

戸襖框補修処理前の画像
戸襖框補修処理中の画像
戸襖框補修処理後の画像

戸襖ベニヤ板洗い前の画像
戸襖ベニヤ板洗い後の画像

戸襖古紙メクリ中の画像
戸襖古紙メクリ後の画像


畳下床板交換に関する補足と注意点

畳の沈みや床鳴りなどは、床下構造の劣化が原因であることが多く

表面の畳を新調するだけでは改善できないケースもあります。

特に築年数が経過した住宅では、下記のような注意が必要です。

  • 束柱や根太が不十分な場合は構造の見直しが必要
  • 合板が湿気を吸っていると、カビ・異臭の原因にも
  • 釘が錆びていると解体・撤去作業に時間と手間がかかる

施工前に床下の状態をしっかりと確認し、

必要な補修や補強を施すことで、長く安全に使用できる空間に整えることができます。


和室を安心・快適な空間へ再生

今回のリフォームは、ご親族が集う場としての安心感を取り戻すことが大きな目的でした。

見た目だけでなく、床下構造からしっかり補強することで、座っても寝転んでも快適な空間へと仕上げることができました。


施工内容まとめ

  • 畳下の床張替え(束柱・根太補修+新設/12mm合板使用)
  • 畳新調(分譲マンションクラスの畳表・焦茶の畳縁)
  • 襖張替え(押入2枚・天袋2枚/下地施工・匂い対応)
  • 戸襖再生(縁の塗装/ガラス分解洗浄/濃い襖紙で施工)
和室リフォーム工事前の画像

和室リフォーム工事完了の画像

畳敷き込み後の画像

【まとめ:安心・快適な和室へ】

今回は長男様のご実家の和室を、限られたご予算の中で最善の方法にてリフォーム。

構造の見直しと素材選びを工夫することで、法事や来客にも安心してお使いいただける空間となりました。

淺田襖工房では

襖や畳の張替えはもちろん、今回のような畳下床の補修や床板の造作工事などにも対応しております。

「見えないところこそ、丁寧に」「できることを、できるかたちで」という姿勢を大切に、

お客様の想いに寄り添ったご提案を心がけています。

和室のリフォームやお困りごとがありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

大切な空間に、もう一度、心地よさと安心をお届けします。

お客様の声 | «堺市のふすま屋さん» 淺田襖工房

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