暮らし彩る襖紙~見本帳「調」~

こんにちは、淺田襖工房淺田ですっ。

今回は、千五百年という長い歴史と最高の品質を誇る越前和紙を使用した

「調特選集」をご紹介いたします。

越前の清らかな水と厳しい冬の寒気の中で育まれてきた和紙は、

空間に美しく調和し、飽きのこない安らぎを演出してくれます。

この「調特選集」は、

伝統的な和紙だけでなく、現代の住空間にも幅広くお使いいただけるデザインが揃っています。

和紙ならではの自然な風合いと柔らかい光の透過性が、

部屋全体に温かみを与え、心地よい雰囲気を作り出します。

越前和紙の魅力は、

その繊細な美しさと耐久性にあります。

職人たちが丹精込めて作り上げた和紙は、一枚一枚に歴史と伝統が刻まれており、見る人の心を惹きつけます。

「調特選集」の見本帳には、

そんな越前和紙を使用した多彩なパターンが揃っており、お部屋の雰囲気に合わせてお選びいただけます。

和室はもちろん、リビングや寝室など、どのような空間にも美しく調和するデザインが特徴です。

それでは、越前和紙の魅力と「調特選集」の素晴らしさを、写真とともにご紹介していきます。

どうぞお楽しみください✨

和モダンがお好みの方にオススメです。

見本帳「調」特選集の写真

色鳥の子シリーズ №7001~7015

馴染みのある鳥の子和紙のカラーバリエーションです。
華を漉き合わせることで奥行きのある風合いに仕上げました。
和の空間、洋の空間を問わずお使いいただける15色のバリエーションです。
襖だけでなはなく、壁や天井にもアクセントウォールとして用いることで空間を個性的に演出できます。

淡群青色 うすぐんじょういろ №7006

「調」淡群青色 ふすまの写真1

「調」淡群青色 ふすまの写真2

紺青色 こんじょういろ №7007

紺青色(こんじょういろ)とは、

顔料の「紺青」に由来する色で紫色を帯びた暗い上品な青色のことです。

飛鳥時代(五九三〜七一○)に『金青こんじょう』として中国から製法とともに伝来し、

奈良時代(七一○〜七九四)には仏像や仏画の彩色に使用されました。

「調」紺青色 ふすまの写真1

「調」紺青色 ふすまの写真5
「調」紺青色 ふすまの写真4

「調」紺青色 ふすまの写真3
「調」紺青色 ふすまの写真2

向日葵色 ひまわりいろ №7008

向日葵色(ひまわりいろ)は、

その名の通り、向日葵(ヒマワリ)の鮮やかな黄色を指す日本の伝統色です。
向日葵の花は夏の象徴ともされ、元気と活力を与えてくれる色として親しまれています。

明るく鮮やかな黄色は、見る人にポジティブな感情を呼び起こし、幸福感や希望を象徴する色とされています。

見本帳「調」特選集の画像
見本帳「調」特選集№7008の画像

「調」向日葵色 ふすまの写真1

「調」向日葵色 ふすまの写真2
「調」向日葵色 ふすまの写真3

唐紅色 からくれないいろ №7012

唐紅(からくれない)とは、

紅花で染めた濃い紅赤色のことです。

韓紅からくれない』の別表記。『深紅しんく』は同色。

韓紅(からくれない)とは、

紅花で染めた濃い紅赤色のことです。

奈良時代には『紅の八塩くれないのやしお』と呼ばれていた色で、

別に『唐紅からくれない』とも表記しました。『深紅しんく』は同色。

くれない』とは「呉の国からやってきた染料」という意味の『呉藍くれあい』が色目に転化したもの。

八塩やしおとは八回染め重ねるの意。紅花べにばなによる濃染こぞめのことをいいます。

「調」唐紅色 ふすまの写真1

「調」唐紅色 ふすまの写真4

蜜柑茶色 みかんちゃいろ №7013

蜜柑色(みかんいろ)とは、

蜜柑の果実の表皮のような黄赤色のことです。

JISの色彩規格では橙色よりも少し赤みが少なく黄色みが強いとされています。

蜜柑はミカン科の常緑小高木で、皮がむきやすく、甘みのある果実の総称です。

国産の温州うんしゅうみかんが代表的で、そこから『柑子色こうじいろ』より色鮮やかな『蜜柑色』が生まれました。

『蜜柑色』は温州みかんが普及した明治時代に生まれた色名です。

「調」蜜柑茶色 ふすまの写真1
「調」蜜柑茶色 ふすまの写真2

鈍色 にびいろ №7015

鈍色(にびいろ)とは、

橡色つるばみいろなどと同じく、無彩色系の鈍い鼠色のことです。

平安時代から使われたきて色名で、「にぶいろ」とも呼ばれます。

色相としては、墨色の淡いものから濃いものまであり、

昔は近しい人に不幸があったときに着用する喪服の色でした。

後世では鉄色の錆びたような色として、

墨染に薄く藍をかけた青みの鼠色を指すようになりました。
ちなみに、青色に橡などの墨系の染料でそめて鉄で媒染した色は「青鈍」と呼びます。

「調」鈍色 ふすまの写真1

「調」鈍色 ふすまの写真3
「調」鈍色 ふすまの写真2

雲肌シリーズ №7021~7036

基本カラーは和を意識した16色です。
白木から濃い茶色まで、さまざまトーンの床材や建具にも合う色を厳選しました。
しなやかで、美しい風合いのある和紙で、シワになりにくいことも特徴のひとつです。

抹茶色 まっちゃいろ №7024

抹茶色(まっちゃいろ)とは、

やわらかく、ややくすんだ黄緑のこと。

日本の伝統的な色の一つであり、独特の深みと落ち着きを持つ緑色です。

この色は、粉末状にした抹茶の色合いを表現しており、自然と調和する穏やかな色です。

和服や日本画など、日本の芸術や文化に深く根付いており、

日本人の美意識を象徴する色としても知られています。

「調」抹茶色 ふすまの写真1

「調」抹茶色 ふすまの写真2

松葉色 まつばいろ №7025

松葉色(まつばいろ)とは、

松の葉のような深みのある渋い青緑色のことです。

別名を『松の葉色』とも呼ばれ、「枕草子」にもその名が見られる古い色名です。

染色はあい刈安かりやすで染められますが、藍を濃くすれば『木賊色とくさいろ』になります。

江戸時代の『手鑑模様節用てかがみもようせつよう』には「松葉色。

古名とくさいろ、寛政年中あいびろうどの名ありて、一時のりうこうたり」とあり、

木賊色』を『松葉色』の古名と紹介していますが、

色合いは『松葉色』のほうが黄みが強く、また色名も古くからみられました。

「調」松葉色 ふすまの写真1

「調」松葉色 ふすまの写真2

【クローゼット】施工前後の写真2
【クローゼット】納品後の写真1

丁子茶色ちょうじちゃいろ №7027

丁子茶(ちょうじちゃ)とは、

茶を帯びた丁子色のことです。

本来は丁子染によるものですが、非常に高価なため、

実際には同色調のものを楊梅(ようばい)などで代用して染め出すことの方が多かったようです。

丁子染の丁子茶は一部の殿上人にのみ許されている色でした。

ちなみに、丁子とは香辛料の一つで消毒にも用いるクローブのことです。

見本帳「調」特選集 №7027の画像
見本帳「調」特選集 №7027の画像

千歳茶色 ちとせちゃいろ №7028

千歳茶(せんざいちゃ)とは、

千歳緑を茶色がからせた暗い緑褐色のことで、

「千哉」「千才」「仙斎」とも書かれます。

江戸時代には「四十八茶百鼠」といわれたように、様々な中間色が出揃いましたが、

媚茶などと同じく千歳茶のような黄緑系の渋い中間色も茶と呼ばれていました。

文政の頃には、婦人の紬の紋付に用いられたほか、男子の木綿にも使われていたようです。

襖日本の色
「調」千歳茶色 ふすまの写真2
「調」千歳茶色 ふすまの写真3

「調」千歳茶色 ふすまの写真1

「調」千歳茶色 ふすまの写真4

墨色 すみいろ №7030

墨色(すみいろ)とは、

「墨の五彩」、濃、焦、重、淡、清の焦にあたる黒に近い灰黒色のことです。書画に用いられる墨は、菜種油や松を燃やしてできた良質の煤(すす)を膠(にかわ)で練り香料を加えて固めたものです。染色は、墨を使うだけでなく、橡の樹木や檳榔子など、時代によってさまざまな素材が使われました。墨色は古来から僧侶の常服の色や凶事を表す色でしたが、近代に入ると装飾として普及していきました。

「調」墨色 ふすまの写真1
「調」墨色 ふすまの写真2

二藍色 ふたあいいろ №7032

二藍(ふたあい)とは、

藍の上に紅花を染め重ねた明るく渋い青紫色のことです。

古くは紅のことを『紅藍くれない』と表記し、色名はこの紅藍と藍の二色の藍で染めたという意味。

この染色が行われるのは平安時代からで、

若年ほど紅を強めに、壮年ほど藍を強くするため、

二藍は使用者の年齢によって各種存在していました。

「調」二藍色 ふすまの写真

梅鼠色 うめねずみいろ №7033

梅鼠(うめねずみ)とは、

赤みのある薄い鼠色ねずみいろのことです。

赤い色合いの形容として『紅梅色』の「梅」の字を冠しています。

ちなみに、梅の特産地「豊後(現在の大分県)」にちなみ『豊後鼠ぶんごねず』とも呼ばれます。

葡萄色 ぶどういろ №7034

葡萄色(えびいろ)とは、

山葡萄やまぶどうの熟した実のような暗い赤紫色のこと。または、薄く渋い紅色のことです。

『葡萄』は「えび」と読まれた山葡萄の古名で、葡萄葛えびかずらのこと。

江戸中期頃から「ぶどういろ」と呼ばれるようになり、『海老色えびいろ』と区別されるようになりました。

王朝文学にもたびたび登場し、古くから宮廷の人々に親しまれた色の一つ。

素敵な和室の写真1

【before】和室リフォームの写真
【before】和室リフォーム
【after】和室リフォームの写真
【after】和室リフォーム

「調」梅鼠色と葡萄色 ふすまの写真
「燦」梅鼠色と葡萄色 ふすまの写真

※燦(さん)・・・一部「調」と同一の製品あり。

素敵な和室の写真2

煉瓦色 れんがいろ №7035

煉瓦色(れんがいろ)とは、

赤煉瓦あかれんがのような赤みのくすんだ茶色のことです。

弁柄のような色ですが、明治以降に誕生した比較的新しい色名です。
日本で煉瓦が製造されるようになった明治以降、西洋から入ってきた目新しい赤煉瓦の色は、当時の日本人にとっては心踊るハイカラな色だったためか、文学者や知識人に盛んに用いられ流行しました。

杏色 あんずいろ №7036

杏色(あんずいろ)とは、

熟した杏の果実のようなやわらかい橙色のことです。

日本では古来より実の色が色名となることは少なく、多くは花の色が色名となっています。

ちなみに、杏の花は淡い薄紅色。

逆に西洋では実の色が色名となることがほとんどであり、

杏色(アプリコットカラー)もその例にもれず実の色が元になっています。

襖と琉球畳の写真1
襖と琉球畳の写真2

    左:杏色 右:煉瓦色

「調」煉瓦色 ふすまの写真
「調」煉瓦色

高級感あふれるシリーズ №7151~№7170

豊かな表情を感じられる楮雲肌や職人の手技による揉み加工を施した和紙。

伝統を重んじながらも高級感あふれる手触り、

風合いは私たちの暮らしに心地よいやすらぎをあたえてくれます。

越前和風絞り揉み №7170

施工前の写真1
施工前1
施工前の写真2
施工前2
施工後の写真1
施工後1
施工後の写真2
施工後2
引手と襖紙の写真

レバーハンドルと襖紙の写真

取付け後の写真
襖納品完了

工房にお客様が襖を直接持ち込んでいただき、納品も無事に完了しましたが、

レバーハンドルが黒だったことは納品時で気づきました。

レバーハンドルを外しての持込だった事は言い訳に過ぎません😑

事前に確認して引手も黒で合わせればよかったなーと反省!

次回はもっと細かく確認することを心がけます!


※新たな絵柄や施工の際には、随時更新していきます。

最後に、

今回ご紹介した「調特選集」の施工写真を通じて、

越前和紙の美しさと魅力を感じていただけたでしょうか?

和紙ならではの柔らかい光の透過性や、自然素材の持つ温かみが、

空間全体を包み込み、心地よい雰囲気を演出しています。

千五百年の歴史を持つ越前和紙の品質と、

現代の住空間にも馴染むデザインの融合が、和室だけでなく様々なシーンで活躍します。

越前和紙の美しさを活かした「調特選集」の襖紙は、

お客様の暮らしに新たな彩りと安らぎをもたらします。

淺田襖工房では、

これからもお客様一人ひとりのニーズに応じた最適なご提案を続けてまいります。

和紙の魅力を取り入れた素敵な空間作りをお手伝いできることを心より楽しみにしております。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

新しいデザインや施工事例は、随時更新してまいりますので、ぜひご期待ください。

今後とも淺田襖工房をよろしくお願い申し上げます。

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